イチゴとフレンチラベンダー
- 分類:バラ科オランダイチゴ属
- 種類:多年草
- 置き場所:日なた
- 難易度:難しい
- コンテナ:中型
イチゴとフレンチラベンダーの野菜の栽培、育て方
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イチゴの育て方はイチゴの栽培、育て方で紹介していますが、ここでは園芸家の深町貴子先生が「趣味の園芸 やさいの時間」で紹介していたイチゴをお花と一緒に栽培する育て方を中心に紹介します。
【家庭で育てやすい種類】
多くの品種が栽培されていますが、とよのか、宝交早生、女峰、ダナーなど
【育てる環境】
生育温度20~25℃。日当たりのよい場所を好みますが、半日かげでも育ちます。風通しの良い場所に置きます。
【栽培の時期】
イチゴは冬を越さないと実をつけないので、10月頃に苗を買い求めて植え付け、翌春に収穫します。
【苗の植えつけ】
【土の準備】
いちごの根は酸素を多く必要とするため空気をたっぷり含む土がいいので野菜用培養土にピートモス(PH調整済み)を加えます。
ミズゴケなどで作られるピートモスは通気性が良く、根に酸素が行き渡ります。
今回は野菜用培養土とピートモスを同量、それぞれ5リットルずつ。
まずは袋に野菜用培養土とピートモスを入れ、続いては有機配合肥料を入れます。ピートモスには肥料分がないので肥料分を入れる必要があります。
ピートモス1リットルにつき5g入れますので今回は25g。
【野菜用培養土(5リットル)+ピートモス(5リットル)+有機配合肥料(25g)】
袋でよく混ぜ合わせればイチゴ栽培に適した土が完成です。
鉢底ネットをしき、鉢底石を敷き詰めたプランターに先ほど作った土を入れます。
土は容器いっぱいに入れず、ウォータースペースを2cmほどとります。
イチゴはランナーの跡の反対に花や実を多く付ける性質があるので、ランナーの跡をプランターの内側に向けます。
丸い鉢ならランナーの跡をプランターの中心に向けて植えます。
ランナーとはいちごの株からのびる「つる」のことです。
そして、苗の株元にある少しギザギザした部分がクラウン。クラウンは花や葉が作られる場所。
ここを土に埋めると成長しなくなるので植えるときに埋めないようにします。
苗を植えたら、鉢底から水が流れるぐらいにたっぷりと水をやります。
フレンチラベンダーの植えつけ
受粉がうまくいかないとイチゴの形がいびつになってしまうのでフレンチラベンダーを植えます。
ラベンダーの中でもフレンチ系のラベンダーは早春咲きで、花が咲く時期はイチゴと同じ時期。
そうすると甘い香りに誘われてたくさん虫がやって来るのでその虫にイチゴの花の受粉を助けてもらうことができます。
今回は花も一緒に栽培し、受粉を助ける虫を呼びます。
イチゴとの株間は15cmあけてフレンチラベンダーを植えつけます。
マルチング
ココヤシの繊維を株の周りに敷きます。
泥はねや土の乾燥を防ぎ、これからの季節は防寒にも役立ちます。
ココヤシ繊維は土の表面に均一になるように敷き詰め、風などで飛ばされないようにUピンでとめます。
ワイヤーの設置
イチゴの実は長い茎の先にできるので。風が吹くと鉢にあたって実が傷ついてしまう。
そこでワイヤーを使います。
鉢の外側にせり出すように設置すれば実がその上を通ると鉢から離れるので実が傷つきにくくなります。
ワイヤーとして使うのは園芸用の支柱。
今回はプランター幅よりも30cm程度長いものを用い15cmほど直角に折り曲げます。続いてプランターの形に合わせて曲げます。
曲げたワイヤーを斜めに挿せばできあがりです。
【肥料&土】
2月下旬と3月下旬に化成肥料を追肥するとよいです。追肥のあと土寄せか土が減っていたら増し土をします。
【水やり】
乾燥に弱いので、水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。やや湿り気のある状態のほうがよく育ちます。
【収穫】
5月から6月ごろに収穫できます。開花後35~40日で色付くので赤くなったものから順次摘み取ります。
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