マクワウリ
【マクワウリ】
- 分類:ウリ科キュウリ属
- 種類:1年草
- 置き場所:日なた
- 難易度:難しい
- コンテナ:大型(深型)
マクワウリの野菜の栽培、育て方
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マクワウリは東洋系メロンの一種で菜園愛好家たちの間で近年人気上昇中の野菜。産地である岐阜県飛騨美濃地方では伝統野菜にも指定されています。
ここでは園芸家の深町貴子先生が「趣味の園芸 やさいの時間」で紹介していたマクワウリの育て方を中心に紹介します。
【適したコンテナ(プランター、鉢など)】
広く浅く根を張るので、表面積の広い長方形のタイプのものがよいです。
【育てる環境】
日当たりのよい場所に置きます。
【栽培の時期】
生育適温20℃~28℃。高温を好むので植え付けは十分暖かくなってから、5月上旬頃に行います。
【種まき&間引き】
種は育苗用ポットなどに播いて育てます。
育苗用ポットに鉢底ネットを敷いて種まき用の用土を入れ、表面をならします。
土を一度湿らせその上に3粒タネを置きます。タネを指先で1cmほど土の中に押し込み土をかぶせ軽く手で押さえます。
まき終えたらタネが動かないように霧吹きで水をやります。
マクワウリの発芽温度は25~30℃と高いのでホットキャップをかぶせ、飛ばないようにテープなどで留めるとよいです。ホットキャップを使えば保温効果が高まり、まいたタネの発芽率が上がります。日当たりの良い所に置き、育てます。
種をまいておよそ10日後、双葉が開き本葉が出たら生育の良い1本を残し間引きます。
さらにまきからおよそ1か月後、本葉が5枚になったころに植えつけます。
【苗の植えつけ&仮支柱】
プランターに鉢底石を敷き詰め、野菜用培養土(肥料入りの培養土)を入れます。
土は容器いっぱいに入れず、ウォータースペースを2cmほどとります。
中央に植え穴を掘り、根鉢を崩さないように苗を掘った穴に入れ、周囲を軽く押さえます。
苗が大きくなるまでは割りばしなどで苗を固定します。
茎に麻ひもをかけ割り箸に結び付けます。
最後に鉢底から流れ出るまで水やりをしたら植えつけ完了です。
支柱の立て方
旺盛につるを伸ばし、実をつけるマクワウリ。
支柱を立てそこにツルを絡ませれば狭いスペースでも育てる事ができます。
まずは150cmの支柱をプランターの四隅にさし、一番上に横支柱を付けます。
縦支柱と横支柱を結ぶとき、麻ひもでもいいのですが、ここでは園芸用ゴムバンドを使っています。
続いてツルを絡ませるための麻ひもを20cm間隔で張ります。
そして、マクワウリは生育初期にうどん粉病と呼ばれる葉に白いカビが発生する病気にかかりやすい野菜。
苗がある程度大きく育つまではホットキャップをかぶせ被害をおさえます。
ホットキャップは風などで飛ばされないように留め具でしっかりと固定します。
【肥料&土】
果実がつき始めたころころ化成肥料を追肥します。また、その2週間後ぐらいにも追肥をします。その後は様子を見て追肥します。
【水やり】
土の表面が乾いたら水をたっぷりあげるようにします。
【摘芯】
本葉が6枚になったら親づるの先端を摘芯します。すると子づるが伸びてきて、更にこの子づるから先に孫づるが伸びてきます。この孫づるに実を付けます。
摘心のあと子づるが6本伸びてくるので、その中から元気のいい3本残します。
すると孫づるが伸びてきます。
伸ばす孫づるは5節目から先。
5節目までの孫づるは摘み取ります。
摘心することで実に栄養がたっぷりと送られて甘くて大きなマクラウリがとれます。
【人工授粉】
孫づるに雄花が咲いたら人工授粉をします。人工授粉は朝の9時頃までに行います。
花の下に膨らみのないのが雄花。花びらをとった雄花の花粉を、雌花のめしべにつけます。
摘果
果実がピンポン玉くらいの大きさになってきたら、1本の子づるに2~3個になるようにそれ以上に実がついた場合は、形の悪い実を摘み取ります。
実が膨らんできたら、ネットやひもでつるします。ひもは支柱に結んではずれないようにします。
【収穫】
受粉後30~40日ぐらいで収穫できます。近くの葉が枯れて香りがしてきたら収穫できます。
【病気害虫】
炭そ病、ウドンコ病、害虫ではアブラムシ、ウリハムシ、ハダニなど。
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